残していたエリザベス女王杯の回顧。


●レース総評
ラップ 12.6 - 11.3 - 12.8 - 12.9 - 13.1 - 13.5 - 13.2 - 12.7 - 11.7 - 11.6 - 11.2

エディンの藤田騎手が生み出したペースは、前半1000m1分2秒7。上がりが34.5なので、重馬場発表を考えても「ド」がつくほどのスローペースでした。そのレース展開を中団からスッと動いて、直線抜けたメイショウマンボは、古馬相手でも抜けたレース振り。重馬場も苦にすることなく、圧倒的な力差でした。
メイショウマンボをはじめ、3歳馬が掲示板に4頭。期待したヴィルシーナをはじめ、古馬は結果を残せませんでした。古馬牝馬の層の薄さが露呈したほか、毎年必ず1頭は結果を残しているように、この時期の3歳牝馬は、本当に活きがいい。競争馬は一般的に完成を向かえるのが4歳秋といわれますが、牝馬は3歳秋なのかもしれません。トレヴしかり、ジェンティルドンナしかり。来年は3歳馬の評価をもう少し上げて考えたいと思います。


●各馬評

・メイショウマンボ・・・今回のメンバーは、相手ではなかった。今年すでにG1三勝。スズカマンボが、まさかこのような馬を輩出するとは。。。次のレース選択は難しいと思うが、有馬記念にぜひ出てきて盛り上げてほしい。かなわなくても、来年はどこかでジェンティルとの直接対決も期待したい。

・ラキシス・・・またもディープ×ストームキャット。位置取りもよかったが、卒のないレース振りで伸びシロにも期待。登録されているJCではさすがに荷が重いが、来年の牝馬戦線では主役を晴れる器か。

・アロマティコ・・・上がり34.1はメイショウマンボ・デニムアンドルビーと並び上がり最速。道悪を苦にしない脚が光った。

・トーセンアルニカ・・・まさかの4着には驚いた。オペラハウスの血か、それとも騎手の力か。本当に、池添騎手の秋G1の穴馬の劇走ぶりには、恐ろしさすら感じる。

・デニムアンドルビー・・・どスローの中、腹をくくった最後方。レース展開が向かなかった。ともいえるが、脚質の改善を考えなければ、今後も人気で危ない。

・ディアデラマドレ・・・おそらく馬場でしょう。良馬場で見直し必至。

・ヴィルシーナ・・・内容は、まったくもって完敗。馬体重が、前走+16キロからさらに+2キロ。少し厩舎の調整に疑問を感じるし、あるうわさではオーナーが騎手の位置取りまで口出すとかで、陣営が一丸となっていない印象も。JCにも登録しているが、ゆっくりと立て直す必要があるだろう。

・オールザットジャズ・・・位置取りが後ろ過ぎたか。最後はしっかり伸びているが、力負け。

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